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無題＃26 1987年
Untitled＃26
チバクローム・プリント
［禁無断転載］Copyright (c) 1996 Patricia Schwarz
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パトリシア・シュワルツはアメリカ、カリフォルニア州バークレー在住。フリーの写真家となる以前は、医療と科学関連の写真を中心にフォト・ジャーナリストとして活躍していました。自ら”豊満な”肉体の持ち主である彼女は、ダイエットの為に病院を訪れる女性達が受けている社会的プレッシャーや偏見、ダイエットにともなう精神的苦痛を見、彼女自身が長い間抱き続けてきた”疑問”を写真において表現する試みとして、1983年より”豊満な”女性たちを撮り始めました。現在も撮影は続いており、一生撮り続けるだろうと語っています。 真珠のように輝き、温かく、弾力性を持ったきめ細かな肌をさらけだした豊満な肉体の持つ女性美、官能的魅力だけでなく、その存在、人間としての尊厳に目を向けてほしい。そんな彼女の強い意志がこの作品の背景となっています。 展覧会のタイトルである「豊満女性：Women of Substance」には、大きさ・サイズを表すと同時に、深みのある、経済的・物質的豊かさを持つという意味が込められています。自己を受け入れ、バイタリティーにあふれ、肉体的にも精神的にも自分に自信を持っている女性達が、ダイエットという自己虐待、体型コンプレックスから解放され、誇らしげに肉体を謳歌する豊満な女性達をを描いた作品なのです。 絵画においてはルーベンス、ルノワール、ボテロが、彫刻においてはマイヨールやニキ・ド・サンファルが、古典美術の手法に立脚しつつ、個性豊かに、さまざまな豊満な女性達を描き、展開させてきました。写真においては、女性写真家であるシュワルツがその重要な一歩を踏み出したと言えるでしょう。（展示総数32点）
図録はオンラインショップにて販売中
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