10/22(火)、八ヶ岳歩こう会、八ヶ岳南麓景観を考える会、K・MoPAで構成した実行委員会の主催により、歴史の道(5キロ)と信玄棒道(20キロ)コースを歩く第一回「八ヶ岳クリーンウォーク」を開催しました。
11/8(金)の“いいやつの日”(八ヶ岳の日)の前に、八ヶ岳南麓をきれいにしようという試みでした。 |
|
抜けるような秋の空に雄大な八ヶ岳がくっきりと映える絶好のウォーキング日和、平日にも関わらず5キロコースに参加くださった19名は、午前10:00に高根町ふれあい交流館を出発しました。
この日コースに設定した高根町の「蔵原」一帯には、道端に澄み切った水が流れ、古い家屋や神社が点在し棚田が広がる風景に、紺碧の空と銀色のすすきの穂が素晴らしい調和をみせていました。 |
|
美しい原風景を未来への遺産として見直し、景観への“定期検診”と“予防”の意味でクリーンウォークをしたい。
そんなテーマのもと、あまりゴミが落ちていないことを前提にのんびりと始めた5キロのウォーキングでしたが、やはり道端の草むらには空缶、空き瓶、タバコの吸い殻、コンビニ弁当のプラスティック、ビニールなどが。
新鮮な空気と紅葉をを満喫しながらも道端のゴミを拾い歩き、分別の結果、トラックに1/3ほどのゴミが集まっていました。参加者は「蔵原」という地名の由来について、地元史研究家の山本千杉氏のレクチャーを受けた後、武田信玄に縁のある武将・山本勘助の墓の一つともいわれる墓石を見学するなど地域の歴史に触れ、ウォーキングを終えました。 |
|
|
一方、スパティオ小淵沢を午前9:30に出発し15:30頃まで歩いた「信玄棒道20キロコース」に参加した25名は、トラック一台分もの大量のゴミを拾い集めました。2コースのごみの処分は、実行委員の「八ヶ岳歩こう会」事務局がお引き受けくださいました。
この日、K・MoPAの主催で夜18:00から高根町ふれあい交流センターにて開催予定の「山を語る、自然を歩く」登山家・野口健
講演会は野口健氏が前日に緊急入院されたため、来春以降に延期となりました。
来場者へのお詫びと説明に来られた野口氏の事務所代表・春名薫氏によると、日本の登山者が捨てた酸素ボンベやゴミを拾い集める清掃登山を敢行するため6年連続でエベレストに登った野口氏の身体には想像以上に大きな負担がかかっており、それも体調をくずされた一因とのことでした。
誰よりも自然を大切に思い、強い使命感で山の“治療”の先頭に立つ野口健氏。一日も早い回復を祈るとともに、来年元気な姿でご講演くださることを期待しています。
八ヶ岳クリーンウォークは、来年も開催の予定です。 |
|
(文責:広報主任 小川直美 写真:野嵜雄一) |