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<特別展示>ブラジルとデンマークの過去のYP作品20点@ガレリア

 

*2024年3月16日(土)より、2023年度ヤング・ポートフォリオ(YP)展と同時開催。

 
3月16日(土)~5月26日(日)まで、2023年度ヤング・ポートフォリオ(YP)展を開催いたします。
 
本展会期中、当館の過去のYPコレクションより、ジュリオ・ビッテンクール(ブラジル)、マリー・ヴェングラー(デンマーク)による20点を併せ、当館ガレリアにて特別展示を行います。
 
 

ジュリオ・ビッテンクール《Ramos02》2008(C)Julio BITTENCOURT

ジュリオ・ビッテンクール《Ramos02》2008(C)Julio BITTENCOURT

 
 
 この2人の作家は、世界的な写真賞である2023年度 Prix Pictet(プリ・ピクテ/スイス)にノミネートされました。
 プリ・ピクテとは、地球のサステナビリティ(持続可能性)をテーマとして2008年に創設された国際写真賞です。2023年のテーマ「Human/人間」に沿って、世界各国の批評家、キュレーター、ジャーナリスト、ギャラリストなどが、ストーリー性や芸術性の高い作品を推薦しました。
 
 

マリー・ヴェングラー《REJECTED(5)》2021(C)Marie WENGLER

マリー・ヴェングラー《REJECTED(5)》2021(C)Marie WENGLER

 
 
ビッテンクールの〈Ramos〉と〈Prestes Maia〉、ヴェングラーの〈除け者(Rejected)〉シリーズは、YPコレクションの中から当館学芸員が昨年のテーマにふさわしい作品をノミネートし、入賞にはならなかったものの、優れた候補作品として、プリ・ピクテ展図録に各1点が紹介されています。
当館では、YPを通して作品を収蔵・展示するだけでなく、写真賞に推薦するなど、様々な形で若手写真家をバックアップしてまいります。
 
 
 
 
 

ジュリオ・ビッテンクール(1980) Julio BITTENCOURT

ジュリオ・ビッテンクール(1980) Julio BITTENCOURT

www.juliobittencourt.com
 
ブラジルの大都市サンパウロに生まれ、サンパウロとニューヨークに育つ。
作品は、都市が絶えず発展する様子を目の当たりにした彼自身の経験から作られている。
展示作品は、2014年度、2015年度「ヤング・ポートフォリオ(YP)」にて収蔵した作品(全14点)。

マリー・ヴェングラー(1992) Marie WENGLER

マリー・ヴェングラー(1992) Marie WENGLER

www.mariewengler.com
 
デンマーク・コペンハーゲン生まれ。創作活動と同時に、博士課程にてジェンダー多様性学についての研究も行う。展示作品は、2022年度「ヤング・ポートフォリオ(YP)」にて収蔵した作品(全6点)。

 
 

2023年度ヤング・ポートフォリオ展のチラシは、こちらからダウンロードいただけます。
https://www.kmopa.com/category/press/

3月16日(土)より、「2023年度ヤング・ポートフォリオ」展スタート!

 
昨年10~12月に開催いたしました「2023年度ヤング・ポートフォリオ」展を2024年3月16日(土)~5月26日(日)に再開します。
まだご覧になっていない方は、早春の清里の自然を楽しみがてら、ぜひご来館ください。
 
 

 

 
 

5月のKMoPAガーデン

5月のKMoPAガーデン

 
 
●「2023年度ヤング・ポートフォリオ」展のチラシは、下記よりダウンロードいただけます。
https://www.kmopa.com/category/press/

2023年度ヤング・ポートフォリオ サテライト展を終えて

 
2024年1/15(月)~1/28(日)、写真ギャラリーPlace M(新宿)にて、当館の公募「ヤング・ポートフォリオ」(YP)で2023年度に購入された22人の写真家による各1点(全22点)を公開するサテライト展を開催いたしました。
 
 

今回のサテライト展 トーク・イベントの様子。6名の購入作家が参加した。画像の奥の方で作家たちが、作品が展示された壁面を背に椅子に座っている。手前にはトークを聞きに来た参加者たちの後ろ姿が写り込んでいる。

 
 
会期中の1/20(土)15:00~16:30、当館副館長でYP選考委員長・瀬戸正人と、展示中のYP作家のうち6人がトーク・イベントに出演しました。会場には約50人が集い、また2010年(第16回)に選考委員をお勤めくださった写真家の三好和義氏も来場くださいました。
 
 

左:写真家・三好和義氏 右:瀬戸正人 脚の長い椅子に座っている。瀬戸が手のジェスチャーも交えながら聴衆に語りかけている様子。

左:写真家・三好和義氏 右:瀬戸正人

 
 
各作家による自己紹介、作品紹介を聞くと「何度も応募しましたが、なかなか購入されずに悔しかった。でもついに今年購入されました」という方がもっとも多い、と感じられました。たとえすぐに結果が出なくても、粘り強く応募を続けることにより、自身の作品も磨かれていく。YPはそうした「プロセス」を助けるプロジェクトに進化してきたといえましょう。
 
「しつこい人、ガツガツ行く人のほうがいいんだよ。遠慮しないでどんどん応募して、他の作品を見たり、自分はこう考える、と発言したりすべきだよね」という瀬戸の言葉も参加者に響いていたようでした。
 
 

2023年度YP作家:写真手前から、井上麻由美 卯月梨沙 阪根浩平 薗部一騎 芽尾キネ 加藤清志 その奥に、作家たちとはL字になる位置に瀬戸正人が座っている。写り込んでいないが、その向かって左隣に三好和義氏の席があると思われる。

2023年度YP作家:写真手前から、井上麻由美 卯月梨沙 阪根浩平 薗部一騎 芽尾キネ 加藤清志

 
 
当日会場に駆けつけた方は「自分も写真を撮っています」という方が多く、中には、購入まであと一歩だったファイナリストの姿もみえました。(2023年度よりファイナリストの6人には、選考委員からのコメントをお送りしています)
 
 

当日来場した参加者(自身も写真を撮る方が多かった)の座席列を横から撮影した画像。20人ほどが写っている。会場に集ったのはトータルで約50人

 
 
トークの終了後も、すこしでも何かを吸収しようという姿勢で展示作品を見つめる20代の若手写真家の姿が見られ、会場は静かな熱気に満ちていました。
 
2024年度ヤング・ポートフォリオの作品データ募集は2/20(火)まで。どうぞ勇気をもって挑戦してください!

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