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第三回目高校生写真ワークショップ(WS)を終えて

 
2023年7月30日(日)13:00~15:00、本年第三回目となる高校生写真ワークショップ(以下、WS)を開催。
今回は、山梨県の日大明誠高校と長野県の佐久長聖高校、2校の1、2年生が参加くださいました。
「できるだけたくさんの作品を見せてほしい」という瀬戸正人副館長の希望どおりに
今回は300点を超える作品データを持参してくれた生徒さんも。WS会場は、静かな熱気につつまれました。
 
 

 
 
<瀬戸正人副館長のアドバイス>
瀬戸「撮影はとにかく素早く!撮ることはカメラに任せるぐらいの気持ちでその瞬間を感じること。
何を撮ったかが問題じゃなくて、何に感動したのか?の方が大切だから。
あなたが感動したことが、見る人の心に伝わるからね」
 
 

 
 
瀬戸「撮りたいものを中心に入れず、なんとなく左右にふった構図をとっているけれど
これまで見てきた『型』を、無意識に真似しているだけかもしれない。
思い切って撮りたいものを(構図の)真ん中に入れてみたら?見る人の視線がそこに集中するよ。
余計なものを(画面に)入れる必要はないと思うからもっと(対象に)寄ってみるとか、
トリミングをしてみるとか工夫するといいと思う」
 
 

 
 
<参加者の感想>
「(自分の作品データが)大きく投影されたことで、今までと違った視点で見直すことができて楽しかったです」
「自信がもてた作品と反省した作品と。アドバイスをいただけて楽しかったし、参考になりました。良い経験でした」
「他校の作品を見ることができたことも良かった。これからたくさんシャッターを切りたいです」
 
 

 
 
WS終了後、森山大道作品1点(当館蔵)を今回の受講生に公開しました。
 
ちょうど開催中の「鉄道愛」展についても
「モノクロがかっこいい」
「モノクロ写真はシンプルなのにインパクトがある。感動した」という感想をいただいたばかり。
本物にふれた経験が、自身の作品づくりにも活かさせるといいですね。
 
参加者のみなさん、誠にありがとうございました。
 

第2回高校生写真ワークショップ参加者募集のお知らせ

 

瀬戸正人(写真家 / 当館副館長)

 
日時:5月21日(日)13:00~15:00
講師:瀬戸正人(写真家 / 当館副館長)
会場:清里フォトアートミュージアム
●参加費・入館ともに無料
●対象:高校1年生から3年生まで *ご希望の場合は高校生以下も受け付けます。
●実施内容:各自USBに50~300枚の写真作品を保存し、当日持参ください。講評を行います。
●ご予約方法:
 1.お名前 2.高校名 3.ご連絡先を下記までメールください。
 宛先:info@kmopa.com
 清里フォトアートミュージアム高校生ワークショップ係
 

3月26日(日)に開催した第一回のワークショップ
 
3月26日(日)に開催した第一回のワークショップ

 
写真は、3月26日(日)に開催した第1回のワークショップ。詳細は下記まで。
https://www.kmopa.com/category/highschool/

●当館へのアクセス:
 山梨県北杜市高根町清里3545-1222
 中央道より / 須玉インターより国道141号を清里方面へ約20分
●公式サイト:https://www.kmopa.com
 
【本イベントに関するお問い合わせ・取材のお申込み】
清里フォトアートミュージアム
Tel: 0551-48-5599 (代表)
担当:小川直美(事務長・広報主任)
Tel:0551-48-5599
Email: info@kmopa.com

 

2023年度 第1回高校生写真ワークショップを開催しました

 
2023年3月26日(水)13:00~15:00、今年初となる高校生写真ワークショップ(以下、WS)を行いました。
今回は地元山梨県のほか神奈川県からも参加、また、小学生ながらたくさんの写真データを携えて受講くださった方もあり、それぞれの素晴らしい視点と将来性に、講師の瀬戸正人副館長、スタッフも驚いたWSでした。

 
 

 

 
 

<瀬戸正人副館長の講評 抜粋>
瀬戸「僕は、きれいに写った花よりも、それを撮った人の眼差しや思いを見たい。
写真はその人の気持ちをのぞく“鏡”のようなものだから、写っているものは花でも雲でも、実はいいわけなんです。
 
写真は、この世にある形あるもの、ないもの、何を撮ってもいい。空気が写らなくても空気やにおいを感じて撮ることはできるよね。
見る人がそれを感じてくれれば、それは“空気感”が写っている作品といえる。
見えないものをテーマにするのが芸術だから、自由に、何を撮ってもいいんですよ。」

 
 

 

 
 

瀬戸「“型”にはまった写真の方が良い評価をされることがある。
それは、おさまりのいい、わかりやすい写真を「良い写真」と判断としているから。
写っているモチーフについて―動物とか花とか―の批評をしている場合も多いんです。でも、そうじゃない。
 
常識とか、あたりまえの発想こそ、ひっくりかえしてみることが大事だよね。パターンなんて破ったほうがいいんです。
たまたまボケて写ってしまっても、その偶然が思いがけない面白味になることだってあるからね。」
 
「家で、自分が考えたモチーフを並べて撮るのも悪くはないよ。でも、それはあくまでも自分のせまい頭の中で考えたもの。
世界は自分の脳内よりもずっと広く、偶然に満ちている。偶然みつけた世界は、いつも自分の想像を超えている。」

 
 

 

 
 

瀬戸「もし誰かに自分の写真を見せるのなら、自分の世界観を持っておくといい。じゃ、世界観って何? ちょっと難しい?
―それは、自分って何なんだろう。なぜ写真が好きなんだろう?と、自問自答することから始まります。
 
そうすると「自分」というものが、必ず写真に写ってくる。
写真を見せた人が、自分の世界観や人生観を感じてくれたら一番いい。
何も説明しなくても『ああ、これは、あの人の写真だね』ってわかってもらえる。それって素晴らしいよね。」

 
 

 
 

瀬戸「写真はやはり、具体性をすこしだけ見せることが大切。なぜなら実際、そこに在るものだから。
でも説明しすぎにならないように、すこしだけだよ(笑)。
 
いいな、と思う被写体があったら何カットか撮ってみる。2カット目はこっちの方向から、もっと寄ってみる、とか。
小さな鳥が家に巣をつくった。それなら毎日撮ってみる。その鳥の、どこに自分は注目した? 次は、そこにもっと寄ってみたら?
こうしてトリミングしたり、明るさやコントラストを変えてみると印象が変わるでしょう?
レンズを二つ重ねたことある? 思いがけないクローズアップが撮れるたりするよ。
 
面白い!と思ったら、躊躇せずにサクっと撮る。そこに自分の思いをかぶせていくことを忘れないでね。」

 
 

 

 
 

参加者の作品を見た瀬戸副館長の感想は
「今日来てくれたみんなでグループ展ができるよ。」「来年のヤング・ポートフォリオに応募してみたら?」といったポジティブなもの。
 
一方、まばたきも忘れるほど講評に聞き入っていた受講者のみなさんからも、
「今日の講評をこれからの撮影に活かしたいです」「(次のWSまでに)もっとたくさん撮ってみたい」
「無意識にはまっていた“型“を破って、新しい撮り方に挑戦したいです」との前向きな感想をいただきました。
 
参加者のみなさん、そして当館まで送迎くださった父兄のみなさまも、誠にありがとうございました。

 
 

 
 

本ワークショップは、写真部に所属していない初心者の方、高校生以下の方でも、写真が好き!という方なら十分に楽しんでいただけます。
次回のご参加をお待ちしております。

 
 

 
 

《第2回・第3回 高校生写真ワークショップのお知らせ》
 
開催日時:
第2回2023年5月21日(日)13:00~15:00
第3回2023年7月30日(日)13:00~15:00(予定)
*1回のみのご参加もお受けしています。
 
講師:瀬戸正人(写真家 / 当館副館長)
会場:清里フォトアートミュージアム
●参加費・入館ともに無料
●対象:高校1年生から3年生まで *ご希望の場合は高校生以下も受け付ます。
●実施内容:
 各自USBに50~300枚の写真作品を保存し、当日ご持参ください。
 瀬戸正人が高校生の作品にアドバイスをします。
 
●ご予約方法
 1.お名前 2.高校名 3.ご連絡先(メールアドレスと電話番号)を下記までメールください。
 宛先:info@kmopa.com 清里フォトアートミュージアム「高校生写真ワークショップ」係
 
定員:先着30名
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