9月16日(日)エントランスホールにて、K・MoPAチャリティ・ライブ2018「Afternoon Classic ~ フォルテピアノで聴くハイドンの歌曲」を開催しました。初期鍵盤楽器奏者の杉本周介さんと、ソプラノの原謡子さんによるステージで、約70名のお客様にご参加いただきました。
前日までの雨も止み、しっとりしたガーデンテラスの木々の緑をバックに、ハイドンの7つの歌曲が披露されました。杉本さんが奏でるフォルテピアノの、沁み入るような繊細な音色と、原さんのやわらかく澄んだ歌声が会場に心地よく響き、エントランスホールは、さながら18世紀ヨーロッパのサロンのような雰囲気となりました。ハイドンが楽曲を作曲した当時の演奏会や楽器の音に思いを馳せながら、豊かで上質なひと時を堪能しました。
曲の合間には、18世紀の音楽事情にまつわる杉本さんのトークもありました。ハイドンと歌曲の作詞者アン・ハンターに関する興味深いお話に、歴史上の音楽家を身近に感じることができました。ライブ終了後には恒例のお楽しみ抽選会を行い、杉本さんと原さんから3名の方に展覧会図録などのプレゼントが贈呈されました。また、杉本さんのご好意で、フォルテピアノの鍵盤を弾かせていただいたお客様は、モダンピアノとは異なるその感触を丁寧に確かめておられました。