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清里フォトアートミュージアム内パトリにて
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」を開催中
2024年8月18日(日)まで(入場無料)

 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
 
KMoPAより車で8分の複合施設「萌木の村」の特設野外劇場にて行われる夏の風物詩―バレエシャンブルウエストによる清里フィールドバレエは、本年35回記念を迎えます。10年にわたり撮影を続ける舞台写真家の萱嶋晴子をもっとも魅了したのは「白鳥の湖」の群舞でした。
本展では、華やかな本番を支えるバレリーナの練習風景をはじめ、萱嶋独自の視点からとらえた〝白鳥たち=Swans″を展示いたします。
 
 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
 
■萱嶋晴子 略歴
幼少よりバレエを始め、物理学を専攻していた大学在学中に、体の動きを力学的に分析するバイオメカニクスに興味を抱く。卒業後、3D動作解析ソフト会社勤務を経て舞台写真家 瀬戸秀美氏に師事。独立後は、バレエ、ミュージカルなどの舞台や制作プロセスを撮影する。日本舞台写真家協会会員
www.harukokayashima.com
※本稿掲載作品は © Haruko Kayashima
 

萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
主催・会場:清里フォトアートミュージアム内ホール「パトリ」(入場無料)
特別協力:Ballet Chambre Ouest  萌木の村
2024年7月6日(土)~8月18日(日)会期中無休
10:00~17:00(入館は16:30まで)

 
萱嶋晴子写真展 清里フィールドバレエ「Swans」
 
 
8月18日までに本展ハガキをご持参の方は、当館の「ロバート・フランク生誕100周年記念展」を割引
入館料800円→500円 *5名様まで

ロバート・フランク生誕100周年記念展
「もう一度、写真の話をしないか。フランクと同時代の写真家たち」

 

ロバート・フランク Robert Frank《11丁目》1951年 11th Street, 1951 © The June Leaf and Robert Frank Foundation

ロバート・フランク Robert Frank《11丁目》1951年 11th Street, 1951
© The June Leaf and Robert Frank Foundation

 
 

開催概要

展覧会名: ロバート・フランク生誕100周年記念展
「もう一度、写真の話をしないか。フランクと同時代の写真家たち」
会  期: 2024年7月6日(土)~9月29日(日)
会  場: 清里フォトアートミュージアム
主  催: 清里フォトアートミュージアム委員会
特別協賛: 真如苑(社会貢献基金)
開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 : 会期中7, 8月は無休、9月は火曜休館
入 館 料 : 一般800円(600円) 大学生以下無料
( )内は20名様以上の団体料金 *家族割引1,200円(2~6名様まで)
アクセス: 車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分
J R:中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分

 
 

本展のチラシおよびプレスリリース(PDFファイル)

当館公式HP 「チラシと報道資料」コーナー をご覧ください。
 
 
 

清里フォトアートミュージアムでは、2024年7月6日(土)から9月29日(日)まで、
ロバート・フランク生誕100周年記念展「もう一度、写真の話をしないか。フランクと同時代の写真家たち」を開催いたします。

 
ロバート・フランクの出現は、1950年代の写真界に衝撃を与えました。
 
1924年に生まれたロバート・フランクは、故郷のスイスで写真の基礎を学び、写真家としてのキャリアをスタートしていましたが、1947年頃から、街中で私的に撮影する、いわゆるストリート・フォトグラフィーを手掛けるようになりました。とりわけ、アメリカ大陸を横断して各地を撮影し、1959年に米国で出版された『アメリカ人』が大きな評判を呼び、写真家としての名前を不動のものにしました。
 
『アメリカ人』、そして当時その他の地で撮影されたものも含め、フランクの作品は詩的です。それまでのドキュメンタリー写真の多くが、プリントの質、コンポジションやフレームといった、物体としての写真の向上を目指したのに対し、フランクは作品に自身の直感的な感情を移入しました。そして私的なつぶやきの層を上重ねして、一見殺風景に見える瞬間を人間味のある情景に変容させました。写真家であると同時に詩人であったことにより、フランクの作品が見る者の心を動かしたのです。その作風は新たな表現手段として、写真史に刻まれることとなりました。
 
1995年の開館当初より、清里フォトアートミュージアムでは、35歳になるまでに撮影された、国内外の写真家による優れた作品を収集してきました。フランクの初期作品も、撮影当時に制作されたヴィンテージプリントを収蔵しており、2019年には氏の信頼のもと大規模な展覧会を開催しましたが、会期中に氏の訃報が入るという巡り合わせがありました。
 
2024年は、ロバート・フランク生誕100周年という節目を迎える年にあたります。今回は、フランクと同時代に国内外の作家20名が撮影した作品とともに、改めて氏の作品を展示いたします。日本、アメリカ、ヨーロッパで当時撮影された作品を並列し、写真史における1950年代を再考察すると同時に、フランクが写真界にもたらした大きなうねりを感じていただき、その生誕100周年を祝福して頂く機会となることを願います。
 
 
 

展示構成

ロバート・フランクが1948~1960年代に撮影した、アメリカ、ペルー、フランス、スペイン、イギリス、スイスより、写真集未掲載作品が半数を占めるオリジナルプリント78点。
 
 
 

ロバート・フランク略歴

1924年、スイス、チューリッヒ生まれ。1947年、23歳で米、ニューヨークに移住。雑誌のファッション写真で生計を立てる一方、南米やヨーロッパへの撮影旅行を重ねる。1955、56年、グッゲンハイム財団の奨励金を得て、約9ヶ月間米国内を車で旅し、28,000枚を撮影。その中から選んだ83枚で、1958年フランスにて写真集『Les Americains』を、翌年アメリカ版『The Americans』を出版。1958年以降は、写真を離れて映画に集中し、これまでに20本を制作。ニューヨークとカナダのノバ・スコシアに美術家のジューン・リーフと暮らしていたが、2019年、清里フォトアートミュージアムで展覧会を開催中に逝去。享年94歳。
 
 
 

作品紹介

ロバート・フランク Robert Frank《パリ》1950年 Paris, 1950 © The June Leaf and Robert Frank Foundation

ロバート・フランク Robert Frank《パリ》1950年 Paris, 1950
© The June Leaf and Robert Frank Foundation

 
 

ロバート・フランク Robert Frank《テネシー州チャタヌーガ》1955年 Chattanooga, Tennessee, 1955 © The June Leaf and Robert Frank Foundation

ロバート・フランク Robert Frank《テネシー州チャタヌーガ》1955年 Chattanooga, Tennessee, 1955
© The June Leaf and Robert Frank Foundation

 
 
ロバート・フランク Robert Frank《リバー・ルージュの自動車工場 デトロイト》1954年 River Rouge Plant, Detroit, 1954 © The June Leaf and Robert Frank Foundation

ロバート・フランク Robert Frank《リバー・ルージュの自動車工場 デトロイト》1954年 River Rouge Plant, Detroit, 1954
© The June Leaf and Robert Frank Foundation

 
 

ロバート・フランク Robert Frank《チューリッヒ》1952年 Zurich, 1952 © The June Leaf and Robert Frank Foundation

ロバート・フランク Robert Frank《チューリッヒ》1952年 Zurich, 1952
© The June Leaf and Robert Frank Foundation

 
 
 

同時開催

フランクと同時代の写真家たち
展示作家数 20名  展示数 70点
 
今から約190年前に発明された写真という技術は、時代とともに進化し、様々な分野で開花しました。なかでも、写真に備わる、記録・伝達といった機能を活かしたドキュメンタリーは、小型カメラの発展に伴い、20世紀に入って多様な形状で進展を続けました。それまでは客観性や社会性、ヒューマニズムが重要視されていたジャーナリスティックな作風から、次第に個性が尊重される時代となっていきました。同じ1950年代に撮影された様々なドキュメンタリー作品を並列することによって、その変遷を辿ります。
 
 
出品作家一覧:
ワーナー・ビショフ、ロベール・ドアノー、エド・ヴァン・デル・エルスケン、エリオット・アーウィット、細江英公、石元泰博、イジス、アンドレ・ケルテス、川田喜久治、ウィリアム・クライン、O. ウインストン・リンク、三木淳、奈良原一高、長野重一、デイヴィッド・シーモア“シム”、W. ユージン・スミス、田沼武能、東松照明、ウィージー、ダン・ワイナー
 
 
 

見どころと時代背景

【ウィリアム・クラインによる「東京」】
フランクと並びドキュメンタリー写真に新しい風を吹き込んだと言われるウィリアム・クライン。当時アメリカではヨーロッパ人の活躍が多かった中、ニューヨーク生まれのクラインは、パリを拠点に活動していました。1961年撮影の代表作とも言える「東京」から20点を展示します。
 
 
【写真家の活躍の場は、当時ヨーロッパだった】
フランクの代表的な写真集『アメリカ人』は、パリ在住の編集者、ロベール・デルピールにより出版されました。当時デルピールは、アメリカで活動する写真家をほとんど知らず、エルスケン、イジス、ドアノー、ビショフなどの作品を扱っていました。デルピールによるフランクの最初の写真集は、同じスイス人ビショフとの共著でした。
 
 
【アメリカで活躍する海外の写真家たち】
フランクをはじめ、当時アメリカで活躍していた多くの写真家は、ヨーロッパからの移住者でした。警察無線を駆使して報道写真に徹した、ウクライナ生まれのウィージー、近代写真の父と呼ばれる、ハンガリー生まれのアンドレ・ケルテス、フランクと公私に渡る親交があったフランス生まれのエリオット・アーウィット。アウトサイダーの目で捉えた「アメリカ的なもの」が視覚化されてゆきました。
 
 
【一方、アメリカ生まれの写真家たちは―】
アメリカで生まれて写真家を志した、鉄道の写真で知られるO. ウィンストン・リンク、W. ユージン・スミスのスパニッシュ・ヴィレッジやシュバイツァー博士のポートレイトなどの名作も必見です。
 
 
【その頃、日本では―】
1953年、シカゴから石元泰博が帰国したことは、日本の写真界に転機をもたらすきっかけとなったのかもしれません。後に写真家による共同事務所となった「VIVO」を形成するメンバーを含む、戦後日本で頭角を現してきた写真家たちの貴重なオリジナルプリントも、同時に展示します。
 
 
 

会期中のイベントについて

当館公式HP https://www.kmopa.comニュースコーナー、または下記SNSをご覧ください。
 
・Facebook https://www.facebook.com/kmopa/
・X https://twitter.com/kmopa
・Instagram https://www.instagram.com/kmopa2024/
 
 
 

K・MoPAとは

清里フォトアートミュージアム / Kiyosato Museum of Photographic Arts = KMoPA(ケイ・モパ)1995年、写真専門の美術館として山梨県北杜市に開館。館長は写真家の細江英公、副館長は写真家の瀬戸正人。
下記3つの基本理念に沿い、活動29年目を迎えます。
 
1. 生命(いのち)あるものへの共感、
2. 永遠のプラチナ・プリント、
3. 若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ
*「ヤング・ポートフォリオ」(YP)とは、35歳以下の若手写真家を支援する世界で唯一の文化貢献活動です。
 
 
 

お問い合わせ

取材のお申込み、画像データにつきましては
info@kmopa.comTEL:0551-48-5599 までお問い合わせください。

自由な発想、自由な表現!
2024年度 第一回フォトコラージュ・ワークショップを開催しました

 
2024年5月12日(日)13:00~15:00、高校生以下を対象としたフォトコラージュ・ワークショップ(以下、WS)を行いました。講師にYP卒業作家の高島空太氏を迎え、北杜市の「水の山こども情報局」とも初のコラボレーション。アートに興味のある小学2年生から高校2年生までの12人が地元山梨県から参加くださり、輝くような個性を伸び伸びと表現しました。
 
 
当日の様子は、こちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/sEjnfxOOnyU

動画のサムネイル画像。正方形画像の上半分はワークショップの最後、記念の集合写真を撮影した時の様子。子どもたちがおのおのの作品を手に写る中、中心には講師の高島空太氏がカメラを片手にピースサイン。下半分は紫色の塗りつぶしの上に、中心に白い文字で「コラージュワークショップ」そこから黄色いフラッグが生えて「with 高島空太」と書いてあるロゴデザイン。その左側、画像のフチに沿って英語で「collage workshop」と小さな白い文字があり、右下にはYoutubeのロゴマーク(赤い角丸四角の中心に白い三角マーク)がある


 
 

制作時間中に撮影された写真。色紙やチラシ、その他様々なコラージュ素材が集められ、子どもたちはそれらを真剣に吟味した。

 

制作時間中に撮影された写真。小学生の男の子が、イラストボードに被さるように作品に集中している様子。

 

制作時間中に撮影された写真。ペンや絵の具、モール、ラメフレークなどさまざまな素材を盛り込んだ作品を計画しているようだ。時々、講師やスタッフの大人に作品について声をかけられたり、参加者同士でも会話を弾ませながら、和やかな雰囲気で時間が過ぎていった。

 

制作時間中に撮影された写真。講師の高島空太氏。制作途中で悩んでしまった様子の参加者も、素材を触りながら言葉を交わす中で作品のヒントを得たようだ。

講師はYP卒業作家の高島空太(左)

 

制作時間中に撮影された写真。本ワークショップには小学生から高校生までの幅広い年代の参加者が集まり、思い思いの作品制作を楽しんだ。

 

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