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情報サイト「マッチコネクト」「ミーテック」で当館が紹介されました。

大人の空間を味わえるデートスポットとして、マッチングアプリ情報メディア「マッチコネクト」と「MeeTech(ミーテック)」に、それぞれ当館の記事が掲載されました。
少子化の時代に、自分にあったマッチングアプリを目的別に選べるよう、さまざまな角度からの分析やランキングがなされているサイトです。
美術館、博物館、資料館6館が紹介されていますので、ぜひご覧ください。

清里フォトアートミュージアム ガーデンテラス

清里フォトアートミュージアム ガーデンテラス

記事はこちら:
「マッチコネクト」
【男女必見!】こんな場所でデートしたい!ちょっと大人の空間を二人で味わう、美術館・博物館・資料館8選!
 
「MeeTech(ミーテック)」
【マンネリ解消!】いつもと違う場所でデートしたい!知的で大人なスポットを二人で味わう、美術館・博物館・資料館!
 
 
■「マッチングアプリから始める恋愛紹介メディア:マッチコネクト」
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「マッチコネクト」 https://www.pointtown.com/matching-app/
 
■「男女の出会いを助ける恋愛メディア:ミーテック」
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「マッチコネクト」 https://meetech.jp/

「Platinum Print — 肖像の回廊」展

 

Platinum Print — 肖像の回廊 Platinum Print — 肖像の回廊

開催概要
展覧会名: Platinum Print — 肖像の回廊
会期: 2023年3月18日(土)~5月28日(日)
会場: 清里フォトアートミュージアム
主催: 清里フォトアートミュージアム委員会
特別協賛: 真如苑(社会貢献基金)
開館時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日: 毎週火曜日、ただし3月21日(火・祝)、5月2日(火)は開館
入館料: 一般800円(600円) 学生600円(400円) 高校生以下無料
( )内は20名様以上の団体料金 家族割引1,200円(2名~6名様まで)
アクセス: 車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分
J R:中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分

「Platinum Print — 肖像の回廊」展を2023年3月18日(土)~5月28日(日)まで開催

 
清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、山梨県北杜市)は、2023年3月18日(土)から5月28日(日)まで「Platinum Print – 肖像の回廊」展を開催いたします。
 
プラチナ・プリントとは、19世紀に発明された古典技法のひとつです。多くの写真技法のなかでも、優美な色調と黒から白までの豊かな階調表現は比類なく、写真家を魅了してきました。
当館では、基本理念のひとつとして、プラチナ・プリントによる作品の収集と技法の継承につとめて参りました。
本展では、1878年制作の最古のプラチナ・プリントから2000年代の作品までを展示いたします。100年に及ぶポートレイトの多様な写真表現をご覧いただくとともに、プラチナ・プリントの気品溢れる優美な色調、繊細な光のグラデーション、ディテールの豊かさをお楽しみください。(約100点)

作品紹介

エドワード・S. カーティス(米、1868-1952)《ズニ族の首長》1905年頃

エドワード・S. カーティス(米、1868-1952)
《ズニ族の首長》1905年頃

ジョージ・H. シーリー(米、1880-1955)《乙女とボウル》1907年

ジョージ・H. シーリー(米、1880-1955)
《乙女とボウル》1907年

アルヴィン・ラングドン・コバーン(米/英、1882-1966)《花輪をかぶった乙女》1908年頃

アルヴィン・ラングドン・コバーン(米/英、1882-1966)
《花輪をかぶった乙女》1908年頃

クラレンス・H. ホワイト(米、1871-1925)《チャールズJr.とアリーン・リーブマン》1910年頃

クラレンス・H. ホワイト(米、1871-1925)
《チャールズJr.とアリーン・リーブマン》1910年頃

アントン・ヨーゼフ・トレチカ(オーストリア/チェコ、1893-1940)《画家エゴン・シーレの肖像》1914年 ©Kicken Berlin

アントン・ヨーゼフ・トレチカ(オーストリア/チェコ、1893-1940)
《画家エゴン・シーレの肖像》1914年 ©Kicken Berlin

エドワード・ウエストン(米、1886-1958)《盲目のひと(ラミエル・マクギー)》1922年

エドワード・ウエストン(米、1886-1958)
《盲目のひと(ラミエル・マクギー)》1922年

ドリス・ウルマン(米、1882-1934)《(無題)》1934年頃

ドリス・ウルマン(米、1882-1934)
《(無題)》1934年頃

ジェリー・N. ユルズマン(米、1934-2022)《無題》1976年 ©Jerry N. Uelsmann

ジェリー・N. ユルズマン(米、1934-2022)
《無題》1976年 ©Jerry N. Uelsmann

ルイス・ゴンサレス・パルマ(グアテマラ、1957-)《無題》1998年 ©Luis González Palma

ルイス・ゴンサレス・パルマ(グアテマラ、1957-)
《無題》1998年 ©Luis González Palma

プラチナ・プリントとは

鉄塩の感光性を利用し、プラチナ(塩化白金)と鉄塩を塗布した印画紙に露光する古典技法のひとつです。暖かみのある優美な色調、漆黒の黒と白の濃淡、階調の豊さ、保存性の高さが特徴です。感光性が低いため、ネガと印画紙を版画のように直接重ねて紫外線で焼き付けます。

20世紀初頭、短命に終わり、戦後甦った技法

プラチナ・プリントは、写真が誕生した1839年よりも前から実験が行われていましたが、イギリスの発明家ウイリアム・ウィリスによって特許が取得されたのは30年以上後の1873年でした。
 
ウィリスが販売した印画紙「プラチノタイプ」は高品質で、欧米で人気を博しましたが、第一次世界大戦時、プラチナが軍需産業の重要な金属として使われるようになり、印画紙の生産は停止され、作品も途絶えてしまいました。また、第二次大戦後は、銀塩の感度の高い印画紙、モノクロのゼラチン・シルバー・プリントが大量生産され、安価で引き伸ばしも可能なため、人々の関心は銀塩へ移ってしまいました。
 

ウイリアム・ウィリス・ジュニア(英、1841-1923)《田舎の小屋 (Rustic Cottage)》1878年

ウイリアム・ウィリス・ジュニア(英、1841-1923)
《田舎の小屋 (Rustic Cottage)》1878年

アーヴィング・ペンにより甦った技法

写真史上、遅れて登場し、最も美しいと愛された技法でありながら、あまりにも早く去ったプラチナ・プリント。一方、戦後の均一生産化したモノクロ印画紙に対して、個性的な表現技法を求め、その復活に困難をためらわずに情熱を注いたのが、アメリカの写真家アーヴィング・ペン(1917-2009)でした。1960年代後半より、ペンによって現代的な息吹を与えられたプラチナ・プリント作品が次々と発表されました。
 
ペンは、象徴的な言葉を残しています。「私は何年もの間、黙々と刷毛で感光剤を塗り、印画紙を一枚一枚用意してきた。何千時間と費やしたはずだ。完璧なプリントに到達することを目指して。」現在も既成の印画紙はなく、手塗りの技法が継承されています。本展ではペンによる作品7点を展示いたします。
 

アーヴィング・ペン(米、1917-2009)《マルセル・デュシャン、ニューヨーク》1948年 ©The Irving Penn Foundation

アーヴィング・ペン(米、1917-2009)
《マルセル・デュシャン、ニューヨーク》1948年
©The Irving Penn Foundation

見どころ

プラチナ・プリントは、いったん現像すると経年による変化はありません。私たちは撮影・現像時と全く変わらない写真と対面することができるのです。写真には撮影時の「光」と「時間」、そして写真家と被写体となった人々との「関係性」が封じ込められています。100年前の写真に刻まれた人々との出会い、そして彼らと向き合った写真家の眼差しは、時空を超えて、鑑賞者に濃密な体験をもたらすでしょう。

会期中の特別展

●ヴィヴィッドな発色が特徴のダイトランスファー技法による作品
ハロルド・エジャートン博士(米、1903-1990)の代表作10点(当館蔵)をご覧いただきます。エジャートン博士はストロボの発明者で、世界で初めて静止画像を捉えた“ミルクの王冠”で知られています。ダイトランスファーは、色鮮やかで保存性に優れたカラープリントでありながら、途絶えてしまった技法のひとつです。
 

ハロルド・エジャートン博士《ミルク・クラウン》1957年 © Harold Edgerton/MIT courtesy Palm Press, Inc.

ハロルド・エジャートン博士《ミルク・クラウン》1957年
© Harold Edgerton/MIT courtesy Palm Press, Inc.

ハロルド・エジャートン博士《りんごを突き抜ける30口径(7.62ミリ)の弾丸》1964年 © Harold Edgerton/MIT courtesy Palm Press, Inc.

ハロルド・エジャートン博士《りんごを突き抜ける30口径(7.62ミリ)の弾丸》1964年
© Harold Edgerton/MIT courtesy Palm Press, Inc.

ダイトランスファーとは:
ヴィヴィッドな発色としっとりと濡れたような質感が特徴のカラープリント技法です。
1946年にコダック社が発表したもので、染料転写方式プリントとも呼ばれます。
シアン、マゼンタ、イエロー各色の染料を含ませたマトリックスフィルムを、1枚の乳剤(ゼラチン)層に転染することによって画像を形成します。
安定性に優れ、写真家が最終的な色のバランスをコントロールすることができます。しかし、転染紙に見当を合わせて手作業で塗り重ねる作業は複雑で、熟練を要するものでした。そのため、希少価値の高いものとして、20世紀後半、多くのアーティストやコレクターを魅了しましたが、材料の生産終了にともない、1993年に途絶えてしまいました。

会期中のワークショップ

●瀬戸正人副館長による高校生写真ワークショップ 2023年も開催
高校1~3年生対象。個人、学校単位、どちらのご参加も自由です。
生徒が持参した作品データをプロジェクターに投影し、副館長の瀬戸正人(写真家)が講評をおこなう2時間のWSです。
2022年は全3回開催し、生徒自身が展示作業も経験。10名の作品を当館エントランスホールにて発表しました。
 

瀬戸正人副館長による高校生写真ワークショップ、2023年

 

瀬戸正人副館長による高校生写真ワークショップ、2023年

 
●WSの様子を公開中 → https://www.kmopa.com/category/highschool/
●WS動画はこちら → https://youtu.be/fDGNIB1R2p8(QRコードからもアクセスできます)
 

瀬戸正人副館長による高校生写真ワークショップ、2023年(動画サムネイル)

 

瀬戸正人副館長による高校生写真ワークショップ、2023年(動画のQRコード)

 
2023年のWS開催スケジュールは随時ウェブサイトにアップします。

次回展示のご案内

展覧会:「鉄道愛」
会期:2023年7月7日(金)~9月24日(日)
アメリカ最後の蒸気機関車の姿をとらえたO. ウインストン・リンク(1914-2001)と、日本を代表する鉄道写真家、広田尚敬(1936-)。当館収蔵作品より元祖「撮り鉄」の2人を紹介するほか、元国鉄マン・滝口忠雄が、職員の目線でとらえた70年代の「国鉄」、清里を走る高原列車・小海線など、鉄道愛あふれる写真展。特別編として「ねこ鉄」、また、1920-30年代アメリカ山岳鉄道をテーマとした精巧なジオラマも初公開。
 

O. ウインストン・リンク 《ナチュラル・ブリッジ駅に到着する列車No.2 バージニア州》1956年 Train No.2 Arrives at Natural Bridge Station, Virginia, 1956 © O. Winston Link Image Courtesy of the O. Winston Link Museum

O. ウインストン・リンク
《ナチュラル・ブリッジ駅に到着する列車No.2 バージニア州》1956年
Train No.2 Arrives at Natural Bridge Station, Virginia, 1956
© O. Winston Link Image Courtesy of the O. Winston Link Museum

お問い合わせ

本展の詳細は学芸員・山地裕子 yamaji@kmopa.com
画像データにつきましては、info@kmopa.comTel: 0551-48-5599 までお問い合わせください。
 
ホームページ https://www.kmopa.com
ツイッター https://www.twitter.com/kmopa
フェイスブック https://www.facebook.com/kmopa
インスタグラム https://www.instagram.com/kmopa2023/
 
清里フォトアートミュージアム Kiyosato Museum of Photographic Arts
〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545-1222
Tel: 0551-48-5599 (代表) Fax: 0551-48-5445 Email: info@kmopa.com

 

YPサテライト展トークを終えて そして、2023年度YP募集スタート!

 
1/9(祝・月)17:00~18:30、2022年度YPサテライト展トーク@Place M(新宿)を開催しました。
 
日本から8人、カナダから来日した1人、全9人の2022年度YP購入作家を迎え、活発な質疑応答も行われました。
「教え子が作品を購入され、今回1点展示されています」という写真家の方、写真学校の関係者も来場くださるなど、会場はほぼ満席となりました。
 
2022年度YPより トーク参加作家(アルファベット順 敬称略)
石田浩亮、石間秀耶、小松桃子、久野梨沙、前川光平、中野翔太朗、
鈴木隼人、ソンジュ、卯月梨沙

9人のYP作家と瀬戸正人副館長(右)、通訳の小川潤子氏

9人のYP作家と瀬戸正人副館長(右)、通訳の小川潤子氏

冒頭、副館長の瀬戸正人は「YPの応募がいよいよ明日(1/10)から始まります。昨年、購入にならなかった方の中にも良い作品がたくさんあり、とても惜しい人もいた。ぜひ今年も、そして何度でも応募してください。」と、語りました。

瀬戸正人副館長

瀬戸正人副館長

参加者の質問に応じる形でわかったのは、ほとんどのYP作家が、しっかりと別の仕事をこなしながら、休日や夜間に集中して撮影に取り組んでいることです。
 
そうした中で「2023年度YPへの応募準備のため、いま制作に励んでいます」「YP購入後に都内で個展が決まりました」という報告もあり、YPが作家の活動を力強く後押ししていることが伺えました。みなさんがそれぞれのスタイルで、きっと息の長い活動をしてくださることでしょう。

YPOB渋谷敦志氏(左)をゲストに迎えました

YPOB渋谷敦志氏(左)をゲストに迎えました

今回は、YPを卒業したOBの中から報道写真家・渋谷敦志氏をゲストに迎え、最新作をコピー用紙にプリントアウトしたものを、特別に拝見することができました。
渋谷氏は、YPOBのウクライナ人写真家を現地で取材。彼らが家族ぐるみであたたかく迎え入れてくれたことに驚き、感謝していました。その一方で、現地では、これまで経験したどの戦争ともちがう恐ろしい場面に遭遇したことも伝えてくれました。
 
 
 
トーク当日の動画を視聴いただけます。
アクセスはこちらから(新しいタブが開きます)。

YouTube
https://youtu.be/B-jzvQWTCds
 
Plexus
https://www.plexus.tokyo/plexus_live/p_talk
 
 
 
YP作家からは笑顔と共にこうした感想をいただきました。

  • 「コロナ禍で、これまで以上に作家同士が話せるチャンスがすくなかったので、今日はとても良い機会でした。」
  • 「撮影の仕事と旅行を兼ねて、カナダから両親と来日しました。YPで購入いただけて光栄です。家族も喜んでいます」
  • 「これまでコンペに応募した経験はなかったのですが、YPに応募した動機は、順位をつけないこと、作品本位で選んでいただけること、それが自分にとって魅力でした」
  • 「えっ、この作家がこの作品を撮ったのか!と、良い意味で予想を裏切られたり。作品と同時に作家に会えたことが楽しく、刺激になりました。」
  • 「とてもお世話になった(写真の)恩師がこのトークに参加してくれて、本当に嬉しいです」

トーク・イベントは、作家と来場くださった方々がリアルに交流する「ハレ」の場にもなったようでした。

前方左から:小松桃子、小川潤子氏(通訳)、ソンジュ、石田浩亮_後方:鈴木隼人、中野翔太朗

前方左から:小松桃子、小川潤子氏(通訳)、ソンジュ、石田浩亮
後方:鈴木隼人、中野翔太朗

1/10からスタートした2023年度ヤング・ポートフォリオ(YP)には、南アフリカ、イスラエル、イタリア、スコットランドなど各国から続々とデータが応募されています。2/20の締切りまで、35歳以下の写真家のみなさんからの応募をお待ちしております。

2023年度ヤング・ポートフォリオ(YP)
●詳細:https://www.kmopa.com/yp_entry/
●作品データ募集期間:2023年1/10~2/20まで
●選考委員:今道子、野口里佳、瀬戸正人(副館長)/ 特別選考員 細江英公 (館長)
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