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自由な発想、自由な表現! 小学生~高校生による「フォトコラージュ・ワークショップ」展
「今のわたし」

 
 
2024年、清里フォトアートミュージアムと、北杜市の「水の山こども情報局」がコラボレーションし、次世代を担う高校生以下を対象とした無料のフォトコラージュ・ワークショップ(以下、WS)を開催いたしました。アートに興味のある地元山梨県の小学生、高校生が参加、講師には、地元北杜市で育ち、当館のヤング・ポートフォリオ収蔵作家である写真家・高島空太氏をお迎えしました。
 
 
 

講師の高島空太氏のバストショット。

高島空太氏は、ヤング・ポートフォリオで4回購入されています。

 
 
 
今回のテーマは、「今のわたし」を表現すること。5月と7月のWSでは、高島氏が撮影した参加者のポートレートを出力し、それぞれが持ち寄った、紙、布、植物など身の回りの素材と、キャンパス上で組み合わせました。
 
 
 

イーゼルを運んでいる写真1。小柄な参加者のものはスタッフが運搬し場所を指示してもらう形をとったが、中には自分の身長ほどもある木製のイーゼルをひとりで運んだ子も。今回ガレリアで行われた展示は展示室出口から左手、中庭を囲む窓沿い(ガラス張りで白いサンシェードがかけられている)に6名と、数メートル先で左に曲がると2つの展示室のちょうど中間部分に接続する廊下のようなスペースがあり(左手は庭を囲む窓、右側はコンクリート打ちっぱなしの壁になっている。この写真で写っている場所)、その壁に沿って6名の作品を並べた。プラス、その近くに高島氏を含む講師側の作品も2点飾られた。

 

イーゼルを運んでいる写真2。最年長、高校生の真剣な横顔。

 
 
 
第3回目となった10月20日(日)のWSでは、それぞれが仕上げた作品の展示と講評会を開催。会場となるガレリアに、子どもたち自身がイーゼルを立て、ランダムに並べた作品を高島さんが再レイアウト。細かな調整を加えることで、子どもたちが作品の見せ方を意識し前後の変化を感じとっていきます。
 
 
 

イーゼルに作品を配置している写真1。まずは子どもたち自身で作品を置いてみる。それを見守る高島氏。

 

イーゼルに作品を配置している写真2。高島氏が主導となり、コミュニケーションを取りながら作品の順番を入れ替えていく様子。どういった手順と基準でレイアウトを決めるのか、プロの作家の実践を見る貴重な機会となった。

 

キャプションを書いている写真1。3人の子どもたちが横並びに机に向かい、丁寧に名前などを書いている。

キャプションづくり。学校、学年、名前を書いています

 

キャプションを書いている写真2。文字のバランスを思案する参加者とその後ろに立つ高島氏。

 
 
 
コラージュした素材を選んだときの思いや制作意図を引き出しながら、作品の良さや特徴をピックアップしようと、一人ひとりに語りかける高島氏の姿勢は、真剣そのもの。
 
 
 

講評中の写真1。高島氏がひとつひとつの作品にコメントをしていく。良かった点、他にはない特徴を伝えるだけでなく、作者本人の好みや制作中の気持ちにも寄り添い、聞き出していった。隣で制作していた他者の作品を掘り下げながら鑑賞したり、同様に自分の作品を見られたりする体験の共有が、子どもたちの学びとなっていたら幸いです。

 

講評中の写真2。

 

講評中の写真3。

 

講評中の写真4。

 
 
 
終始、子どもたちのほがらかな笑い声の絶えないWSでしたが、自身の講評中や、先生の参考作品を見るときには、子どもたちが、ふと静かになり、集中していることがよくわかりました。
 
 
 

講評中の写真5。

 

講評中の写真6。

 

最後に講師陣の作品を鑑賞。高島氏自身の口から今回の作品に込めた思いがプレゼンテーションされた。

高島先生の作品の制作意図に聞き入ります

 
 
 
輝くような個性と伸び伸びとした表現、本展は、本年12月7日(土)まで、ガレリアにて展示中です。ぜひご高覧ください。
 
 
 

集合写真。ピースサインや思い思いのポーズをとって写る子どもたち、中心には高島氏。

 
 
 
最後に、今回コラボレーションくださった「水の山こども情報局」のみなさま、参加くださった子どもたちと送迎くださった父兄のみなさま、講師の高島空太氏に心から感謝申し上げます。
 
 
 

展示室出口側から、子どもたちの作品が並ぶところを見た写真。イーゼルの台の上に乗っている作品と、下に立てかけられている作品があるが、上下は同一作者で、ワークショップの制作日が2日間あり2点作っていた場合の展示方法。上段にあるのが「作者お気に入り」の作品となっている。

 

最も手前側の下段にレイアウトされた作品。インパクトあるコラージュ表現や配色が評価された。参加者最年長の高校生が制作初日に手掛けた力作。

 

展示室の間に位置する方のスペースで、子どもたちの作品が並ぶ様子。一番右にあるモノクロの作品が講師・高島空太氏によるもの。

 
 
 
 
 
 
「フォトコラージュ・ワークショップ」
主催:清里フォトアートミュージアム×水の山こども情報局
会場:清里フォトアートミュージアム
ワークショップ開催日:2024年5月12日(日)/ 7月21日(日)
展示・講評:2024年10月20日(日)
対象年齢:高校3年生まで
参加費:無料
講師:高島空太(写真家 / 2014,2016,2018,2019年度ヤング・ポートフォリオ収蔵)

自由な発想、自由な表現!
2024年度 第一回フォトコラージュ・ワークショップを開催しました

 
2024年5月12日(日)13:00~15:00、高校生以下を対象としたフォトコラージュ・ワークショップ(以下、WS)を行いました。講師にYP卒業作家の高島空太氏を迎え、北杜市の「水の山こども情報局」とも初のコラボレーション。アートに興味のある小学2年生から高校2年生までの12人が地元山梨県から参加くださり、輝くような個性を伸び伸びと表現しました。
 
 
当日の様子は、こちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/sEjnfxOOnyU

動画のサムネイル画像。正方形画像の上半分はワークショップの最後、記念の集合写真を撮影した時の様子。子どもたちがおのおのの作品を手に写る中、中心には講師の高島空太氏がカメラを片手にピースサイン。下半分は紫色の塗りつぶしの上に、中心に白い文字で「コラージュワークショップ」そこから黄色いフラッグが生えて「with 高島空太」と書いてあるロゴデザイン。その左側、画像のフチに沿って英語で「collage workshop」と小さな白い文字があり、右下にはYoutubeのロゴマーク(赤い角丸四角の中心に白い三角マーク)がある


 
 

制作時間中に撮影された写真。色紙やチラシ、その他様々なコラージュ素材が集められ、子どもたちはそれらを真剣に吟味した。

 

制作時間中に撮影された写真。小学生の男の子が、イラストボードに被さるように作品に集中している様子。

 

制作時間中に撮影された写真。ペンや絵の具、モール、ラメフレークなどさまざまな素材を盛り込んだ作品を計画しているようだ。時々、講師やスタッフの大人に作品について声をかけられたり、参加者同士でも会話を弾ませながら、和やかな雰囲気で時間が過ぎていった。

 

制作時間中に撮影された写真。講師の高島空太氏。制作途中で悩んでしまった様子の参加者も、素材を触りながら言葉を交わす中で作品のヒントを得たようだ。

講師はYP卒業作家の高島空太(左)

 

制作時間中に撮影された写真。本ワークショップには小学生から高校生までの幅広い年代の参加者が集まり、思い思いの作品制作を楽しんだ。

 

フォトコラージュアートワークショップ 講師:高島空太(写真家・現代作家)

第1回目:5月12日(日)13:00-16:00 ※参加費無料 申込締切5/2(木)17:00まで
定員に達しましたので、受付を終了させていただきます。
 
第2回目:7月21日(日)13:00-16:00
 

展示・講評会:10月20日(日)13:00-16:00
 
会場:清里フォトアートミュージアム
 
主催:清里フォトアートミュージアム、水の山こども情報局

 

 

 

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