2004/5 ニュース |
●荒木経惟氏、長野重一氏も出席、「ヤング・ポートフォリオ」永久コレクション授与式 |
04年4月24日(土)、2003年度ヤング・ポートフォリオの購入者と来賓、関係者をお迎えし、永久コレクション証書授与式を行いました。
毎年雪に見舞われていた授与式も今年は晴天と鮮やかな新緑に彩られました。来年度の選考委員・長野重一氏よりご祝辞を、また海外での取材撮影により欠席された野町和嘉氏からは若い作家たちへのメッセージを頂戴しました。
2004年度選考委員・長野重一氏
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さらに、ご出席頂いた2003年度選考委員の荒木経惟氏からは、「こんなに良い作品が集まるところは他にはない。海外の作家が多いってこともあるけど、それだけじゃなくて、作品に『熱』を感じるんだよ。年令にしては完成度が高すぎて、むしろこれから、どうやって長く写真家を続けていくかが課題じゃないか。レベルの高い他人の作品を視ることで、それが自分の中に一度沈んで別の形に昇華していくんだから、今、この場所に展示してある「ヤング・ポートフォリオ展」をどんどん視ろ!私も若い頃に細江英公の作品をみて刺激を受けたんだからね。」という激励の言葉を頂きました。
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2003年度選考委員・荒木経惟氏と館長・細江英公
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レセプションの最中も、荒木氏や館長の細江英公のもとで持参の作品ファイルを広げ、直接作品評を受ける購入者が相次ぎ、例年以上に熱気溢れる式典となりました。
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当日は、NHK甲府の取材も。
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2004年度ヤング・ポートフォリオの作品締め切りはすでに終了、6月には長野重一氏、岩合光昭氏、館長・細江英公による選考が行われます。
(文責:小川直美)
(撮影:加藤正嘉)
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●東北芸術工科大学にて、細江英公の『鎌鼬』が巡回展示
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04年5月18日(火)〜31日(月)まで、東北芸術工科大学本館7階ギャラリーにて、「細江英公写真−土方巽と東北」展が開催されます。主催は東北工科大学・東北文化研究センターで、文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業の一環として、清里フォトアートミュージアム収蔵の細江英公作品「鎌鼬」25点が展示されます。展覧会などのお問い合わせは、下記の通りです。
東北芸術工科大学東北文化研究センター
TEL:023−627−2168
FAX:023−627−2155
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●高橋源一郎さんの『私生活』に、ほんの少しK・MoPAが・・・
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1999年から2003年の間、作家の高橋源一郎氏が月刊誌に連載したエッセイをまとめた新刊『私生活』(発行:集英社インターナショナル/発売:集英社)の中で、高橋氏がほんの少しK・MoPAのことに触れてくださっていました。
2002年7月某日、当館で開催した今井寿惠「馬に魅せられて−40年の軌跡」展のオープニングパーティー。
そこに列席くださった高橋氏が、同展のポスターデザインを担当くださりパーティーにも出席された横尾忠則氏の言葉などを通し、友人で尊敬する写真家・今井寿惠氏の作品、被写体であるサラブレッドのことを活写されています。
同展図録への執筆とトークイベントへのご出演をきっかけにK・MoPA友の会にもご入会くださった高橋氏。
著書の帯に描かれた“作家の狂おしき5年間”のごとく、怒涛のような執筆活動と波瀾万丈の日々の中、K・MoPAの小さなパーティーで心地良い安らぎのひとときをお過ごしくださったことがうかがわれます。
高橋源一郎氏
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●ヤング・ポートフォリオが2004年度「文化振興賞」受賞
社団法人 日本写真協会から贈られる「文化振興賞」に、当館の活動「ヤング・ポートフォリオ」が選ばれました。受賞理由は、いわゆるコンテストと異なり作品を永久コレクションする点、海外からの応募や収集が多くインターナショナルである点、9年間で延べ2,651点を収集した規模と実績が評価の対象となったとのことです。
関係各位に厚く御礼申し上げます。
受賞式は6月1日「写真の日」に都内にて行われます。
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