参加募集中!
■K・MoPAで星をみる会

K・MoPA恒例、星の美しい清里ならでは観望会です。春の星空と、天文学における最新の話題などを専門家にお話いただく少人数の気軽な催しです。
テレビ、ラジオや出版物でもおなじみの講師の縣(あがた)秀彦氏は、2006年以来、当イベントの講師としてお迎えしている国立天文台の准教授。
天体ファンから「天体観測の聖地」と呼ばれるほどクリアに星がみえることで知られている清里、中でもK・MoPA周辺は灯りがすくなく好条件のため、K・MoPAで天体観測をしては?という縣氏のアドバイスにより、この会がスタートしました。
4月は金星、オリオン大星雲、木星、火星、土星などを観望、自然の中で世代を超えた交流の場をつくりたいと思います。天体ファンも初心者も大歓迎、ぜひご参加ください!



●日時:4月12(土)17:00〜19:00
●講師:縣秀彦(国立天文台 天文情報センター 准教授)
●参加費:1,000円(入館料込み/友の会会員は無料)高校生以下500円 
●要予約 / 定員15名 info@kmopa.com TEL:0551-48-5598
●雨天の場合はレクチャーのみ
◎開始10分前にK・MoPAチケットカウンター前にお集まりください。
また、本イベント参加者は、展覧会を無料で鑑賞いただけます。
*あたたかい服装でお越しください。


●細江英公館長が動画で作品募集!
2014年度ヤング・ポートフォリオ速報

1995年、K・MoPAの開館と同時に創始した ヤング・ポートフォリオ(YP)は、35歳までの若者の作品を公募・購入・発表し、彼らの初期作品を後世に残すために永久保存する、世界で唯一の活動です。
過去20年、世界74カ国の若者から10万点を超える作品が寄せられ、国際的な評価を得ています。

YP20周年記念ともなる2014年度の公募は、一人でも多くの若者がYPにチャレンジくださるよう、館長の細江英公が動画の出演に初挑戦し、呼びかけています。


■細江英公館長の動画アドレス:http://youtu.be/5yoGq40-6sM


細江英公は1933年生れ。細江自身が、作品をつくり続ける現役の写真家です。細江のデビューもコンテストでした。初めて応募したのは1951年、18歳の時。その年の「富士フォトコンテスト」で作品《ポーディちゃん》が最高賞を受賞し、「あまりの嬉しさに狂った。それ以来、狂いっぱなしだ。」と笑います。その後も様々なコンテストに挑戦するため、コンテストのテーマに合わせて、路上で見知らぬ人に「撮影させてください」と声をかけることもあったそうです。その賞金でカメラや印画紙を買う。細江にとっても、青年期の様々なチャレンジや失敗の蓄積が、現在の活躍の土台になっているのです。

先輩写真家に負けないよう、結果を恐れずに、いま出来る限りの作品をYPにぶつけてください。
2014年度YPの募集対象となる1979年以降生れの方は、4月の応募に向け、作品の準備を始めている時期ではないでしょうか。2014年度YP応募要項ページを、ぜひご確認ください。

■YP応募専用サイト: yp.kmopa.org/


●K・MoPAの2013年度のアート支援―東日本復興のために

■■■茨城県ひたちなか市へ アートの支援■■■
2013年11月23日(祝)10:00〜16:30

「震災の後、子どもたちにアートの力で笑顔が戻るように―」
茨城県ひたちなか市の財団より懇請をうけ、K・MoPAより2名のスタッフが「子ども・笑顔・花咲くプロジェクト」メンバーとしてアート・イベントをサポート、記録撮影と司会進行を担当しました。
東日本大震災復興支援のため、2011年に近隣のミュージアムと共同で立ち上げた「子ども・笑顔・花咲く」プロジェクトのは活動は3年目、ひたちなか市への出向は、昨年につづき2度目です。

今年のイベントは、わくわく体験授業2013「みんなDEアートMOTTO―子どもたちに笑顔をもっと!」というタイトルです。9:30の開場と同時に、メインのプログラムでもある「お絵かきワークショップ」を目指し、個性的なファッションの親子連れが数多く来場されました。“お絵かき”のナビゲートは「子ども・笑顔・花咲くプロジェクト」のメンバーとしてこの企画をプロデュースした、えほん作家のまつむらまさこ氏。アコーディオンの生演奏をバックに、1歳から12歳の子どもたちが、大きな紙にクレヨンで絵を描きました。



短冊形の紙を6枚広げて、開場を待ちます


「みんな、自由に描いてるかな?」
絵本作家・宮本えつよし氏(左)も応援




子どもたちが別室でおもちゃづくりのワークショップに参加している間に、プロジェクト・メンバーが、個性あふれる作品をステージ上に吊るします。



舞台映えするように、光る絵具で加筆。
絵本作家・まつむらまさこ氏





ワークショップを終えて再び会場に戻ってきた子どもたちは、素敵な舞台美術に変身した自作を見て大喜び!そしてステージは暗転、本格的なダンスパフォーマンスにジョイントした子どもたちの笑顔は、誇らしげに輝いているようでした。





子どもたちと触れ合い、アートを通して一緒に笑う。とてもシンプルなことですが、単館での支援活動にはさまざまな制約も発生し、限界があるのかもしれません。しかし、複数のミュージアムがそれぞれの個性を発揮することでプロジェクトの推進力が増し、それが活動の継続につながることを感じたサポートでした。



終演後のステージにて。記念撮影をする親子の姿も


わくわく体験授業2013「みんなDEアートMOTTO」―子どもたちに笑顔をもっと!
2013年11月23日(土・祝) 10:00〜16:30 


会場:茨城県ひたちなか市ワークプラザ勝田 
主催:(財)ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社
協力:子ども・笑顔・花咲くプロジェクト
八ヶ岳ミュージアム協議会有志6館(50音順)
アルソア記念館「蒼空」
えほんミュージアム清里
えほん村
オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ
清里フォトアートミュージアム
平山郁夫シルクロード美術館


■■■K・MoPAチャリティ・ライブ2013の収益を寄付■■■

2013年9月15日(日)に当館音楽堂にて開催したチャリティ・ライブ「みんなつながっている〜星と音楽と私たち」(第14回)のチケット収益と、館内に寄せられた募金をあわせ、下記2団体に寄付をいたしました。

○「ラオ・フレンズ小児病院」(ラオス)の2015年開院を目指す、認定NPO法人 フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへ、60,000円
○福島県などから山梨県に避難移住された方を中心に東日本大震災復興支援を展開する「いのち・むすびば」の移住・保養プログラムへ、62,000円


K・MoPAエントランスにて 
いのち・むすびば共同代表の小河原律香氏(右)に寄付金を贈呈

文責:広報主任・小川直美 / 撮影: 学芸員・田村泰男


●元気な女性が集いました!
「星をみる会」と「プラチナ・プリント・ワークショップ」を終えて

■■■K・MoPAで星を見る会■■■
2013年11月30(土)17:00〜19:00



11/30(土)17:00頃のK・MoPA


17:00頃、屋外に設置した望遠鏡に集う参加者

冬の天の川が、肉眼でもぼんやりと見えるほどの晴天に恵まれたこの日の夜。梅本智文氏(国立天文台野辺山 宇宙電波観測所 助教)を講師にお迎えし、9名の参加者とともに、2種類の望遠鏡と双眼鏡で、夕方の金星、プレアデス星団、宝石にたとえられるほど美しいアルビレオなど、夜空いっぱいに瞬く星を観望しました。






11月末の外気温は零度。寒さを避けるためにエントランスホールでのレクチャーをはさみつつ、冬の星座を愉しむ方法はもちろん、ちょうどこの会の直前に話題が沸騰した“アイソン彗星はなぜ消えたのか?”といった最新情報も、天文学者・梅本氏が楽しく解説くださいました。


エントランスホールでのレクチャー

今回は、地元・山梨からの初参加者が多かったにもかかわらず「こんなにクリアに星が見えるなんて!」と驚きの声があがるほど。やはり清里、なかでも周辺に明かりの少ないK・MoPAの環境は、観望会にはもってこいなのですね。
K・MoPAで星をみる会は、2014年も4月と11月に開催を予定していますので、ぜひ本ページをチェックしてみてください。


■■■プラチナ・プリント・ワークショップ■■■
●2013年12月14日(土)、15(日)の二日間




細江賢治氏(写真家)を講師にお迎えし、恒例のプラチナ・プリント・ワークショップを開催しました。今回の特徴は、何と言っても、参加者7名のうち女性が5名だったこと。これまで女性は少数派だったのですが、プラチナ・プリントの魅力を知り、しかもチャレンジしようという層が広がっているということは、プラチナ・プリント技法の継承を館の基本理念のひとつに掲げるK・MoPAにとっても、嬉しい限りでした。


歴史的なプラチナ・プリント作品(当館収蔵)を間近に鑑賞。

初日の午前中は、収蔵作品の数々をご覧いただきました。遺跡の作品で著名な井津建郎氏が、身近な野菜アルファルファ(糸もやし)を撮影した、スティル・ライフ(静物)作品を見て「自分のターニングポイントになりました」と述べられた女性も。午後、そして翌日は終日、講習と実技に入りました。


印画紙づくりからプリントの仕上げまで、すべてのプロセスを体験。





展示中の「森ヲ思フ」出品作家の志鎌猛氏が本ワークショップの“出身者”ということもあり、参加された皆さまの気合いも十分。最後に「美術館らしいワークショップで、とても充実した2日間でした」という感想をいただきました。
プラチナ・プリント・ワークショップは、随時参加者を募集しており、ご予約数が達したところで開催日時を決定いたします。ご興味のある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

学芸員:田村泰男 tamura@kmopa.com TEL: 0551-48-5598



細江賢治氏による講評会


文責:広報主任・小川直美 / 写真:野嵜雄一