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deux oiseaux
「2羽の鳥/ロベール・ドアノー、イジスのパリ」


deux oiseaux 「2羽の鳥/ロベール・ドアノー、イジスのパリ」

会 期 :2002年4月20日(土)〜7月14日(日)
休館日:5月15日(水)〜16日(木)
6月12日(水)〜13日(木)
毎週火曜日

☆同時開催☆ PEACE ARTポスター展
会場: 清里フォトアートミュージアム内
世界各国から100人のアーティストがクリエイトした平和のメッセージ。
100枚のポスターを展示いたします。
「2羽の鳥/ロベール・ドアノー、イジスのパリ」ポストカード
(ミュージアムショップ、オンラインショップにて取り扱っております)

[開催趣旨]

パリ近郊に生まれた ドアノー(1912-1994)、リトアニアに生まれ19歳でパリへ移住した異邦人のイジス(1911-1980)。現在もフランスを代表するヒューマニズムの写真家として世界中で愛されている写真家です。

ロベール・ドアノー
「パリ市庁舎前のキス」1950年
Robert DOISNEAU
LE BAISER DE L'H・EL DE VILLE , 1950
C ROBERT DOISNEAU/RAPHO/PPS
[禁無断転載]

大戦を挟んだ20世紀 のフランスを生きた二人ですが、イジスは写真館で技術を会得し、ドアノーは石版画そして広告写真を身につけていました。

ロベール・ドアノー
「逆立ち」1934年
Robert DOISNEAU
LES PIEDS AU MUR , 1934
C ROBERT DOISNEAU/RAPHO/PPS
[禁無断掲載]

二人は、 ブラッサイが1932年に発表した写真集「夜のパリ」に大きな影響を受け、写真表現の新しい可能性を目の当たりにします。第二次大戦中には、レジスタンスやユダヤ人のために、石版彫刻師として、パスポートや身分証明書を偽造したというエピソードを持つドアノー、ドイツ軍に捕らえられてもレジスタンスの通告を拒み、その後レジスタンスの闘士たちの力強いポートレイトを撮影したイジス。

ロベール・ドアノー
「熱湯をくぐった子牛」1968年
Robert DOISNEAU
UN VEAU ECHAUDE, 1968
C ROBERT DOISNEAU/RAPHO/PPS
[禁無断掲載]

どちらも自由と正義のため 、強い意志を持って生き抜いたからこそ、穏やかな日常を愛し、普通の人々の生活に目を向けることができたのかもしれません。生まれ育ちは全く異なるものの、共にパリという舞台を得た二人。「写真」をめぐる二つの円には重なる部分も見えてきます。

イジス
「ミヌゥト・プレヴェール、パリ」1951年
IZIS
Minoute Prevert, Paris, 1951
C 2002, IZIS/G.I.P. Tokyo
[禁無断掲載]

大戦後 、『ライフ』などのフォト・ストーリー雑誌が全盛期を迎えます。しかし、二人の写真にはそれらの流れに逆行するかのように、特別な場所も、出来事も見られません。ユーモアを愛したドアノー、空想家の呼び名を得たイジス。

イジス
「5月1日のヴィクトール=バッシュ広場、パリ」1950年
IZIS
1er mai, place Victor-Basch, Paris, 1950
C 2002, IZIS/G.I.P. Tokyo
[禁無断掲載]

二人がひたすら歩き 、優しい視線で包み込んだ「パリ」を散策するように、印画紙に焼き付けられた市井の甘辛い人生の断片を、その生命の煌(きら)めきを見いだすことができたら、そして、その気持ちをまた誰かと分かち合うことができたら─。二人の写真は、悦びに満ちた様子で旋回する鳥の飛跡のように心の中に留まることでしょう。

イジス
「カフェのウィンドウ、パリ」1976年
IZIS
Vitrine d'un caf・ Paris, 1976
C 2002, IZIS/G.I.P. Tokyo
[禁無断掲載]

 本展覧会では、二人の代表作を含む作品100点を展示いたします。

同時開催-PEACE ARTポスター展-

2001年9月11日の同時多発テロ後に開始されたアメリカの報復攻撃をきっかけに、ニューヨークを中心に多国籍100人のアーティスト有志が集まり、テロに対する怒り、犠牲者への追悼の想い、暴力ではなく平和を望むメッセージをポスターにするというPEACE ARTプロジェクトが始まりました。
本年1月、ニューヨークでの展示をはじめ、東京はサンシャイン・シティ会場での展示を経て、清里フォトアートミュージアムへ巡回します。
「平和のために私達に何ができるのか?」絵画、イラスト、グラフィック、写真、書、版画、彫刻などのメディアの異なるアーティストたちの自由な表現を介して、平和について考えることができたらと思います。

会場:清里フォトアートミュージアム内

主な参加作家

イヴ・アーノルド(写真家) ブルース・デイヴィッドソン(写真家)
キース・カーター(写真家) エリオット・アーウィット(写真家)
ラリー・フィンク(写真家) 藤井秀樹(写真家)
日比野克彦(アーティスト) ホリ・ヒロシ(人形師)
細江英公(写真家・当館館長) 井津建郎(写真家)
勝井三雄(グラフィック・デザイナー) 川田喜久治(写真家)
森山大道(写真家) 奈良原一高(写真家)
マーク・リブー(写真家) 品川鉄山(書)
田沼武能(写真家) 東松照明(写真家)
ヒロ・ヤマガタ(画家) 山本昌男(写真家)

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