9/25(土)13:00~14:00、新・副館長の瀬戸正人と、当館の山地学芸員が「細江英公の写真:暗箱のなかの劇場」展を語るギャラリー・トークを開催しました。
当日は、20代から70代までの幅広い層の32人の方が参加くださいました。
三密を避け、まず、約20分展覧会をご覧いただき、その後はガーデンの木漏れ日のなか、約40分間のトークをお楽しみいただきました。
「カメラのことを「暗箱」といいますね。そして写真には「暗室」作業があります。デジタルにはその暗闇がないんですね。もちろん、デジタルなりの良さはある。けれど、その「闇」を必要とする写真家がいるんです。細江英公さんがそうだし、僕もそのうちの一人なんです。」
「完全なもの、完全な写真、完全な人なんて、僕はないと思っているんですね。不完全なほうがむしろ面白いんですよ。みんな同じじゃつまらない。異なる個性がいいし、面白いじゃないですか、写真も人も」 瀬戸正人
来場された方々からは、
「フィルム時代ならではの写真、考え方をあらためて認識することができて良かったです」
「写真の力をうけとりました」
「細江氏の人間史の全容をはじめて知り、あらためてその作品を捉えなおすことになりました」
「細江さんが海外へ日本の写真を伝えるアンバサダーの役割を担ってこられたことを聞き、胸がいっぱいになりました」など、大変うれしい感想を頂戴しました。
当日、エントランス前に出店した移動カフェ「ギャラリー シティー ロースト」のコーヒーも、来館された方々に大好評。コロナ禍による様々な制限のある時代ですが、清里フォトアートミュージアムは、今後も柔軟なスタイルでイベントを開催していきたいと思います。